本日は、私が「一番役に立った」と思える、最強の本をご紹介します!
正直、適当なボイトレレッスンを一度受けるくらいなら、同じお金でこの本を買った方が絶対に効果があると思います。
もちろん、ボイトレレッスンには、その場で指導してもらえるという良さがあります。
しかし、とにかく一回当たりの値段が高額ですし、講師によって当たりはずれがあるうえに、移動時間、交通費、待ち時間がかかりますよね。
この本ならば、一冊買うだけで。
自分の好きな時間に、好きな場所で、好きなだけ、良質なセルフボイトレができちゃいます。
まさにコスパ最高です。
【目次】
作品データ
本日、ご紹介する書籍はこちら。
鴻上尚史著 『発声と身体のレッスン―魅力的な「こえ」と「からだ」を作るために』(ちくま文庫)
こちらの文庫版は、新品でも1000円以下で買えます。
また、白水社から出版されている、単行本サイズの「増補新版」もあります。
値段は高いけれど、大きくて見やすい。プレゼントにも最高です。
ちなみに私が持っているのはこちらの大きなサイズです。
蛍光色カラーが目立つので、部屋で見かけるたびに「トレーニング、やらなきゃ」って思い出せます。笑
どんな内容?
内容については、あまり多くは書けませんが…
この本は、「こえ」のレッスンと「からだ」のレッスンの二部構成となっています。
「こえ」のレッスンでは、発声のこと、ノドのこと、滑舌やアクセントのことなどが分かりやすく書かれています。
効果てきめんのレッスン方法も、図解イラスト付きで分かりやすい。
これだけ「こえ」について書いてくれている分かりやすい指南本は、他にないと思います。
少なくとも、私は読んだことがないです。
さらに「からだ」のレッスンの項も、とても有用性があります。
「自分は舞台とか興味ないし、声の芝居だけだから、身体はいいや」って方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひ一読してください。
そして、トレーニングを少しやってみてください。
声がかなり変わってくると思います!
この本を読んで、私に起こったこと
この本は、私が初めて舞台に立った時に、商業舞台を長年やっている美人座長から教えてもらった本です。
もともと私は引っ込み思案で、役者には向いていない性格です。
当時は自信もなくて、いつも「声が小さい」とか「表現が足りない」とか、そんな基本的なことばかり言われるダメ役者でした。
そんな私を見かねて(?)、この本を紹介されました。
すぐに買って全てを読み、書いてあるトレーニングに1か月以上、毎日取り組みました。
それから無事に舞台を終え、いつもの声優のクラスに戻った時に、初めて自分の成長を自覚しました。
回りの友達や講師から、「なんか上手くなったね!」「成長したね!」「ほんとは良い声なんだね」と言われるようになったんです。
(逆に、今までそんなにダメだと思われてたのか…と少しショックでした。笑)
たぶん、今まで「声が出ていない」せいで表に出ていなかったものが、「声が出る」ことによって一気に放出されたのかもしれません。
その年に事務所の預かりになれたのも、この本があったからだと思います。
そんな嬉しい経緯もあって、この本を紹介させていただきました!
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本作のオススメ度
本作のオススメ度… ★★★★★ (5/5)
入門編としても、声のお芝居を勉強中の方も、お芝居を仕事としている方にも、「自分の声」「演技」に悩んでいる全ての方にオススメできる本だと思います。
これはもう、「買って損することは無いよ!」と言い切っても良いくらいの本だと思います。
このメソッドを基にレッスンしている声優講師もいるくらいなので…。笑
そして、この本の著者は作家さんなので、日本語がとっても読みやすい。
分かりやすい。
だから、頭が疲れない!!(大事)
読書が苦手な方にも、おすすめです!
同著者のオススメ本
著者のファンになり、そのほかの本もいくつか読みましたので、良かったものをご紹介します。
まずは「鴻上尚史の「声」のレッスン 〜魅力的な「こえ」の作り方〜 」。この記事で紹介した本の内容が、映像化されることでめちゃくちゃ分かりやすくなったDVDです。
本だけでも十分タメになるのですが、文字だけの説明では音をイメージできなかったり、トレーニングが上手くいかなかった方にオススメです。
次に「コミュニケイションのレッスン」。
「自分はコミュニケーションが苦手だ」と感じる全ての人へ、声を大にしてオススメしたい本です。
漠然としたコミュニケーションや人間関係への不安を、軽減してくれる本です。
最後に「孤独と不安のレッスン」。
とても良かったので妹にも勧め、感謝されました。
心がなんとなく寂しくて空っぽの時に、繰り返し読みたくなる本です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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