目指そう!声優

あかり先生と一緒に、プロの声優を目指す指南ブログです。台本の追加やリライトを時々行なっております。

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上達への近道 自主練習は「PDCAサイクル」で

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こんにちは!
本日は「上達への近道」をこっそりお教えしたいと思います。

お話しするのは、「効率的な自主練習の手法」についてです。

みなさんは、おうちやカラオケボックスで演技の自主練習をする時、どのような手順でおこなっていますか?
なんとなく原稿を広げて、なんとなく演技をして、終了…という方はいらっしゃいませんか?
どうせ同じ時間を費やすならば、効率よく、早く成長したいですよね!

早く上手くなりたければ、漫然と芝居をやってみるのではなく「PDCAのサイクル」で練習していくのを強くお勧めします。

まず簡単に「PDCAサイクル」についてお話ししますね。

PDCAサイクルは、ビジネスパーソンが業務の改善を行うための手法です。
PはPlan(計画)、DはDo(実行)、CはCheck(評価)、AはAct(改善)を意味します。
これをP→D→C→Aの順に行い、AまでクリアしたらまたPに戻って繰り返し…という手法が、PDCAサイクルです。

一見「ビジネス」と「演技」は関係ないことのように思われますが、実はPDCAサイクルは、演技の上達にもってこいの手法なんです!
なぜなら、PDCAサイクルは以下のような能力の向上に繋がるからです。
・演技の構成力
・理想の演技を実現するための技術力
・客観的に自分の演技を評価できる分析力
・監督からのディレクション(指示)に柔軟に応えられる、対応力
これらは全て、声優としてお仕事するうえで欠かせないスキルです。
PDCAサイクルを遂行して、声優力の底上げをしちゃいましょう!


では、P、D、C、Aについて、演技の練習に当てはめながら解説していきます。

1.Plan(計画)

台本をいきなり演じてみるのではなく、まずは演技プランを計画します

最初に、台本を黙読します。
設定資料や前後の原稿があるなら、そちらも全て目を通してください。

次に、台本の情報を整理してみましょう。
以下のような情報を把握していると、演技プランがぐっと立てやすくなります。
なるべく簡潔に答えてみてくださいね。

・話者のキャラクター像は?(年齢、性別、性格や特徴など)
・この台本の場所は?(空間は広い?狭い?周囲の音は静か?にぎやか?など)
・この台本の状況は?(○○が××と△△している、などと回答してください。)
・会話している相手との物理的距離・心理的距離はどれくらい?
・この台本の感情は?(途中で変化している場合は、どのように変化しているかも回答してください。)

台本の情報が把握できたら、演技プランを立てていきます。
プランを目視で分かりやすくするため、できれば台本に書き込んでください。
その際必ず消せるペンで書き込みをしてくださいね。

では、演技プランの立て方を説明していきます。

まず「必ず表現しなければいけないこと」から決めていきます。
例えば、
・遠くに呼び掛けているときには、必ず遠い距離感で。
・相手の台詞に「なんか嬉しそうだね」とあれば、こちらは「なんか嬉しそう」な演技をする。
…など、これをやらないと台本が成立しない!というポイントをまず押さえてください。

次に、「自分なりの表現」を考えていきます。
もし誰かと掛け合いで演じる場合は、細部まで決めすぎず、大まかに考えておいた方がよいです。
相手のお芝居によって変化させる必要があるからです。

自分のみで演じる場合は、自分の表現したいものをとことん追求してみてください。
おすすめは、台本の「肝」となるセリフから考えていく方法です。
そのセリフを最高のものにするために、他の台詞や、要素を構成していきます。
何パターンか考えてみてもよいですね。

2.Do(実行)

演技プランが立てられたら、それに従って実際に演じてみます
その際、録音することを忘れないでください。
のちのChekeの段階で、録音データが必要だからです。

録音機材は、できれば高音質のボイスレコーダー(ICレコーダー)を用意してください
金銭的に余裕があれば、本格的な宅録環境を整えるのもおすすめです。

もちろんスマホのレコーダーや会話記録用の安価なボイスレコーダーでも、無いよりは良いです。
ですが、低音質のレコーダーと高音質のレコーダーでは、歪んだ鏡とまっすぐな鏡くらい違うものだと思ってください。
ですので、演技における機微を正確に把握するために、できれば良い音質のものを入手していただきたいです。
具体的には、ソニー、オリンパス、タスカムあたりのメーカーで「リニアPCM」の記載があるものならば、そこまでハズレのものはないかと思います。


わたしはいくつかボイスレコーダーを持っているのですが、主にこの2つのタイプのボイスレコーダーを愛用しています。
ひとつめは、このような小型で軽量のタイプ

ソニー ICレコーダー 4GB リニアPCM録音対応 ブラック ICD-PX470F B

ソニー ICレコーダー 4GB リニアPCM録音対応 ブラック ICD-PX470F B

  • 発売日: 2016/10/22
  • メディア: エレクトロニクス
こちらは軽くて持ち運びしやすい上に、パソコンのUSB穴に直にさせるのがとても便利です。
カラオケボックスなどで練習したり、稽古やワークショップで自分の演技を録音したりする時に重宝します。
覚えたい長セリフを録音したり、覚えたい楽曲などを取り込んだりして、電車の中などで聞き流すのにも使えます。


ふたつめは、リモコンやBluetooth接続によって、リモートで録音ボタンが押せるタイプ

わたしは養成所に通っていた頃、自宅で事務所提出用のボイスサンプルを録るために、こういったリモートタイプのレコーダーをほぼ毎日使っていました。
このレコーダーの最大の利点は、録音スタートボタンを押す時の「カチッ」という音が入らないことです。
一見地味で「それ必要?」な仕様ですが、事務所に提出する際に音声データの編集作業が要らないのでとても効率が上がります。
毎回わざわざ編集ソフトを立ち上げて、「カチッ」というノイズを探して削って…というのは結構手間なんですよね。
自宅で手軽にボイスサンプルを録りたい!という方には、とてもオススメです。


そして、ボイスレコーダーのほかに忘れてはいけないのがヘッドフォンです。
こちらもこだわりだすと金額に際限がないですが、ソニーやオーディオテクニカなど信頼できるメーカーのものであれば、スタンダードなモデルのものでOKです。
聞くのは主に人間の声ですので、音のレンジが広い必要はありません。
録音しながら自分の声を聞きたい方は、密閉型を選ぶといいですよ!
わたしは、宅録ではこちらを使っています。

持ち運びにはカナル型のイヤホンを使っています。

3.Cheke(評価)

録音が終わったら、録音データを客観的にじっくりチェックします。
そして、PlanとDoの見直しをして、問題点を洗い出します。

Planの見直しポイントとしては、
・演技の構成に違和感がないか?無理がないか?
・聞き手にとって魅力的な構成になっているか? など。
Doの見直しポイントとしては、
・演技プランを理想通りに表現できているか?
・滑舌の甘い部分や聞き取りにくい箇所はないか? など。

こういった部分に注目して分析してみましょう。
他にも「何かしっくりこない。」「ここが気に入らない。」など、些細な違和感も見逃さないでくださいね。

また「ここは良い演技ができている」というポジティブな部分も、マークしてください。
どうして良いと思ったのかを分析するのも、とても勉強になりますよ!

4.Act(改善)

Checkで洗い出した問題点の、改善案を考えるのがActのフェーズです。

滑舌の甘い部分や聞き取りにくい発音があった等、解決策が分かりやすい場合は簡単ですね。
次から気を付けるように原稿に書き込みをしたり、その部分を重点的に練習すればよいだけです。

問題は、解決策が分かりにくい場合です。
この場合は、とにかく一発で正解を出そうとしないでください。
練習なので何度失敗したっていいし、ぐちゃぐちゃの変な演技になっても大丈夫です。

たとえば「このセリフがあんまり効果的に演じられていないな」と思ったら、そのセリフ自体の演じ方を変えてみるのもいいですし、その前の台詞の雰囲気を変えてみるのもいいです。
とにかく何か改善案を思いついたら、次のPlanの段階へ進み、Do、Checkを行なってみてください。

その繰り返しのなかで、自分の理想の演技を見つけていくのがPDCAサイクルの演技練習法です!


ここまで長々と書いてしまいましたが、伝わりましたでしょうか…?
感想や分かりにくい箇所の質問などがありましたら、ぜひぜひコメントをいただけると嬉しいです。

これからも声優志望さんに役立つ情報を発信していきますので、引き続き応援をよろしくお願いいたします!

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